美容整形で人種の壁は越えられるか

2017年10月30日


Dr.高須幹弥

人種が違うと体型が異なるように、顔の作りも違います。もしも東洋人が西洋人のような顔になりたいと願ったら、美容整形で人種の壁を超えることはできるのでしょうか?

■西洋人顔の特徴、東洋人顔の特徴

日本人を含む東洋人(すなわち黄色人種=モンゴロイド)は、西洋人(白色人種=コーカソイド)の顔立ちに憧れを抱くことが多々あります。西洋人らしさや東洋人らしさ、それぞれの人種の特徴が現れやすいのは以下のような部位です。

・鼻
鼻筋の骨が前へと突き出ている、わし鼻(「段鼻」と呼ばれることもあります)は、西洋人の顔の大きな特徴です。わし鼻が気になっている場合は、ハンプ切除(段になっている鼻の骨の切除)をして、スッとした鼻にすることで改善できます。

・顎のライン
西洋人はシャープな顔つきで、顎のラインにはほとんど肉付きがないのが特徴です。一方、東洋人は頬骨や、えらが張っていて、丸顔に近いという特徴があります。

・目
東洋人の目には目頭の部分に蒙古襞(ひだ)と呼ばれる、上まぶたのひだがあることが多いです(中には生まれつき、ない人もいます)。蒙古襞は西洋人にはありません。そのため、西洋人らしい顔に憧れを抱き、そうなりたいと美容整形をする場合は、まず目頭切開をしてこの蒙古襞を取るケースが多いです。

細かい特徴を挙げればキリがないですが、主なものとしてはこんなところです。
さて、このように人種によって顔立ちの特徴が異なるわけですが、美容整形手術によって全く別の人種の顔になることはできるのでしょうか?

■現在の美容整形では、人種の壁を完璧には越えられない

もしも典型的な東洋人顔をした人が、「西洋人の顔になりたい」と美容整形をする時には、こんな手術を行うことが多いです。

・幅広平行型二重まぶたにする
西洋人は大きな目が特徴です。そのため、一重まぶたの場合は必ず二重に整形をし、二重まぶたの中でも最も目が大きく、はっきりと見える幅広平行型に手術します。

・きつめの目頭切開を行う
さきほど説明した蒙古襞を取ったり、もっと目を大きくしたりするために目頭切開を行います。

・鼻を極端に高くする/骨セメントを入れて額を前に出す/顎を出す
顔の凹凸が大きな西洋人に合わせて、額や顎を出したり、鼻を高くしたりして、のっぺりした顔に凹凸を作ります。

あとは必要に応じて唇をぷっくりさせたり、頬骨を削ったりすることもあります。

では、こうした手術を行うと、人の顔は人種の壁を越えることができるのでしょうか?
残念ながら、答えは「NO」です。現在の技術を持ってしても、人種の壁を超えるのは難しいのが現状です。やはり、異なる人種の顔立ちにしようとすると違和感が生じてしまいます。皮膚が薄くて、骨格の凹凸がある西洋人の顔を東洋人で再現しようとしても、そもそもの土台が違うわけですから、どことなく違和感のある顔になります。逆に典型的な西洋人の顔を東洋人の顔にしようとしても同じことが起こります。

最近は芸能界のハーフブームを受けて、「ハーフ顔になりたい」と言って美容整形を受ける人も多いのですが、そうした人のリクエストに答えようと、無理やり彫り深くした顔にすると、ハーフではなくニューハーフの顔になる…ということがよくあるのだとか。ドラマや漫画を見ていると、美容整形をすれば全くの別人になれるような気がしてしまいますが、現実はそんなことをすると不自然な顔になって、かえって目立ってしまうようです。

現在の美容整形では、まだ人種の壁を越えられない。今回はそんな美容整形の現状をご紹介してみました。

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